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秋田県で探偵のDV対策と調査

DVを受け入れてしまう心理と「共依存」とは?

DVは身体的暴力以外にも種類がある

DVとは、「ドメスティックバイオレンスという言葉の略で、配偶者や恋人が、一方的に相手に暴力を加えることを言います。 被害者の大部分は女性です。

被害者が受ける暴力の種類は様々で、新身体的暴力の他にも、性的暴力(性行為や中絶の要求)、心理的暴力(言葉や行動での脅し)、言葉の暴力(暴言・侮辱)、経済的暴力(生活費を入れず、相手の行動を制限)などがあります。

DV が起こる背景と理由とは?

DV被害者の考え方によく見られるのが、「自分が我慢さえすれば、暴力は終わるに違いない」という考え方です。

本来、動物は無抵抗な相手に対しては過度な攻撃を加えないという特性を持っているのですが、DVは、無抵抗な人に対して暴力をエスカレートさせていく傾向があるため、そのような考え方は通用せず、どんどん状況が悪化していきます。

自分が我慢さえすればが問題を増長させてしまうのです。

強い女性が被害に遭うケースも

最近問題になり始めているのが、強い女性がDV男性から逃られなくなるというケースです。これは、受験や社会進出などで、男性と対等に能力を発揮してきた女性が陥りがちです。

女性の特徴としては、高学歴で、人生において様々なハードルを乗り越えてきた経験を持っているため、DVに対しても逃げるという選択をしません。

相手の暴力も自分の力で克服できると考え、誤った努力を続けるうちに、深刻な状況に陥ってしまうのです。

しかし、DV被害から逃れるには、第三者の介入以外には、ほとんど道がありません。外部の協力によって加害者と距離を置く必要があります。

お互いが不幸になっていく共依存の関係

DVについて、もう少し詳しく説明すると、加害者と被害者との間に共依存の関係があるケースも指摘されています。

共依存とは、「一方が相手を頼って依存し、もう一方も相手に頼られ依存されることで、自分自身の存在意義を見い出すこと」を言います。

例えば、暴力を繰り返す男性やアルコール依存症の男性からひどい目にあっている女性が、「この人は私がいなければダメなんだ」と思い込み、耐えながら、甲斐甲斐しく世話をしているのが、共依存の関係です。

これは一見、男性に対する愛情深い行為のように思えますが、実は、女性が逃げ出さないことで、相手はいつまでたっても甘えてしまい、男性の自立を妨げる大きな要因になってしまうのです。

こうした場合、被害者である女性は、自分を犠牲にするという行為によって自己満足を得ています。

つまり、破綻している相手に尽くすことで、自分自身の存在意義を確認しようとしているのです。

自己評価の低い人が共依存に陥りやすい

共依存に陥る人は、自己評価が著しく低く、自分に自信がないため、苦しい思いをしながら誰かに奉仕することで自尊心を支えています。

恋人関係の他に、仕事中毒の夫を支える妻や、ニートや引きこもりの面倒を見る親なども、共依存の場合があります。

共依存はどちらかが抜け出さない限り、負の連鎖は断ち切れません。

DVにお悩みの方は自分の内側に溜め込まず、早めに第三者に相談することをお勧めします。

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