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秋田県で別れさせ屋の問題とは?

別れさせ屋と探偵の違いとは?

世の中には依頼者の依頼を受けて、男女を別れさせる工作を行う「別れさせ屋」という業者が存在します。

探偵業の届出をしている以上は「一般的な」探偵事務所と実態は違うとしても、登録上は同じ探偵業者ということになります。

ここでは、別れさせ屋と探偵事務所との関係や違いを、改めてご説明いたします。

別れさせ屋とは?

別れさせ屋は、浮気をしている配偶者や恋人と交際相手を工作により別れさせる「別れさせ工作」を行っています。すでに多くのメディアでも紹介されており、現在のオーソドックスな手法として活用されている「別れさせ工作員」「トリック探偵」「シークレッター」と呼ばれる秘密工作員を暗躍させる手口・やり方です。

つまり、ターゲットに別の異性を接近させて気持ちを引き寄せるという手法です。

彼らは、シチュエーションに合わせてターゲットに接近し、自然と友人関係や恋人関係を築き上げ、目的(配偶者を別れさせる)を達成するとの事です。

探偵の業務とは?

探偵は別れさせ屋と違い、探偵業務の主体は「調査」です。

簡単に言うと民事トラブルを解決するために証拠収集を行っています。探偵事務所の他に「興信所」も存在しますが、業務の主体は一緒です。

別れさせ屋は、工作(対象者を尾行等)を行う上で探偵業務が必要となるため、探偵業の届出をしています。

そのため、調査内容や手法は違いますが、同じ探偵業者となります。

しかし、当探偵社シークレットジャパンも同じ探偵業者ですが、別れさせ屋には大きく2つの問題があると考えています。

問題点①違法ではないがグレー

先ず前提として、別れさせ工作業者は、倫理的にはグレーとされています。法律では別れさせ屋の存在を違法とはしていませんが、各所で注意喚起されています。

また、裁判においても、別れさせ工作業者の業務は公序良俗に違反しているかが争点となった事例があります。

接触は食事のみ、自由意志…「別れさせ屋」に適法判決 大阪地裁控訴審

探偵業者が交際している男女を別れさせる「別れさせ工作」が公序良俗に反するかどうかが争われた訴訟の控訴審判決が29日、大阪地裁であった。山地修裁判長は、元交際相手の女性を男性と別れさせるために用いた方法は「女性工作員が男性と食事をする」などで、関係者間の自由な意思で行われる範囲にとどまると指摘、公序良俗には反しないと判断した。

依頼人が着手金の一部と成功報酬を支払わないとして探偵業者が提訴。

依頼人側は「別れさせるために行った手段は公序良俗に反するため契約は無効」などと主張していたが、地裁は、未払い分の70万円を支払うよう依頼人に命じた1審大阪簡裁判決を支持し、依頼人の控訴を棄却した。

引用:産經新聞ニュース

警視庁生活安全局からの通達

現在の探偵業法上、別れさせ工作等については明文上の規制はなされていないが、これを禁止し又は何らかの新たな規制を行うことについては、「別れさせ工作」 や「別れさせ屋」の業務等は、探偵業法の定める「探偵業務」とは本質的に異なる性質を有するものであり、探偵業法の立法の目的や趣旨から考えて、探偵業法の改正によって対応することは慎重な検討を要すると考えられる。

引用:探偵業の業務の適正化に関する法律の附則に基づく検討結果について|警察庁生活安全局

一般社団法人日本調査業協会では自主規制

探偵業界にも一般社団法人日本調査業協会という業界団体があります。同協会は内閣総理大臣の認可を受けており、警察庁を監督官庁としている法人です。

一般社団法人日本調査業協会では、自主規制を設けており、その中に「別れさせ工作」を含んでいます。

一般社団法人日本調査業協会 自主規制
1、基本的人権に関わる調査は絶対にこれを受件しない。
2、いわゆる「別れさせ屋」に準じた事案については絶対にこれをしない。
3、電話番号のみから加入権者の架設住所・氏名の不正手法による情報入手は絶対にこれをしない。
4、いわゆる犯罪歴などについての風評以外の不正手法による情報入手は絶対にこれをしない。
5、借り入れの事実について金融機関等での不正手法による情報入手は絶対にこれをしない。
6、調査結果について誇大、虚偽の報告は絶対にこれをしない。
7、その他、不適正な広告掲載や非合法と思われる営業活動及び調査手法は絶対にこれをしない。

引用:一般社団法人 日本調査業協会

問題点②根本的な解決にならない

繰り返しになりますが、「別れさせ屋」は、パートナーに浮気や不倫を止めさせるために、「別れさせ工作」を行います。

別れさせ工作を簡単に言うと、パートナーの浮気相手に「秘密工作員」が自然と近づき、浮気相手と「秘密工作員」とが交際に発展など親密な関係を作ることで、浮気相手とパートナーを疎遠にして関係を終わらせる活動です。

要するに、パートナーの浮気相手を調べ、浮気相手に新しい恋人(秘密工作員)を作り、パートナーを振らせるという事です。

浮気相手が一人とは限らない

配偶者との離婚を回避するために、別れさせ工作を依頼したとします。別れさせ工作の業者がアプローチするのは浮気・不倫相手の方です。

そのため、パートナーの浮気相手が複数いた場合、その内の一人との関係を終わらせたとしても、状況は変わらないかもしれません。

浮気した本人が反省しない

やはり一番の問題は、浮気した本人に反省を促せない点だと考えます。

工作行為は特性上、配偶者とは接触せず、浮気相手に近づき、自然と不倫関係を終わらせます。

もちろん、配偶者にバレないように工作をするため、浮気している配偶者本人としては、ただ一つの不倫が終わっただけです。そのため、本人はまた新しい浮気相手を探すかもしれません。

浮気される原因は自分が悪い?

以上のように、別れさせ工作は配偶者の不倫関係を終わらせることで、結果的に離婚を回避することが出来るかもしれません。しかし、根本的な解決に至ったとは思えません。

そこで、別れさせ工作を行う業者は、根本的な解決のため、依頼者に対して「アイメイク」「スタイリスト」「恋愛マナー」「心理セラピー」「恋愛カウンセリング」などの講座受講を勧めています。

つまり、工作業者は、浮気を繰り返させないために「自分磨き」「浮気をさせない環境づくり」が大事と言っています。

しかし、当探偵社としては一番大事なことは、「浮気したことを本人に反省させること」だと考えています。

離婚回避は探偵の浮気調査

探偵も別れさせ工作業者と同様に、浮気相手との不倫関係を終わらせることを目標に調査をすることがあります。

探偵の業務は「調査」であるため、不倫相手との関係を終わらせるために「不貞行為」の証拠収集ます。裁判でも認められる法的な証拠を集め、不倫相手と示談や・内容証明の送付により話し合いを行います。

別れさせ工作とは違い、不倫相手に不倫慰謝料の支払いや、関係を終わらせる制約を課すことができます。そのため、浮気した配偶者と相手の双方に反省を促すことができます。

浮気調査はシークレットジャパン

シークレットジャパングループは全国に60拠点を構える探偵社グループです

当探偵社では、グループのネットワークを駆使することで、全国で一律の料金体系を実現し、ご相談者様の都合のいい場所や時間で無料の出張相談が可能な点です。

離婚回避のため、別れさせ工作を依頼する前に、当探偵社シークレットジャパンまでお気軽にご相談ください。

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